2026/03/31 15:51

吉祥寺の喫茶店「プチ」さんをご紹介します。



プチさんはもともとは阿佐ヶ谷で営業されていたのですが、いったん閉店したのち2009年に吉祥寺に移転し再オープンされました。

看板には1947、とあるのですが、これは阿佐ヶ谷のお店がオープンした年ではなく、先代が戦争から復員し阿佐ヶ谷に戻ってきた年とのことで、その後1954年に阿佐谷北のスターロードにオープンしました。阿佐ヶ谷のプチさんを知る当店のお客さんによると、店内は暗めで吉祥寺のお店より小さかったそうです。
中央線沿線には歴史の長い喫茶店が多いですが、プチさんもそのうちのひとつでした。

2008年に阿佐ヶ谷のお店は閉店し、その翌年吉祥寺に移転しました。以降、初代マスターの娘さんが15年営業されてきましたが、諸般の事情により、昨年末とうとう看板を下ろすことになりました。
店内はゆったりとした広さで席数はそれほど多くなく、店内のつくりはすこし変わっていました。この場所はプチさんになる前は小料理屋で、そのころの造作や調度品も多く残っているため、店内は無国籍風の独特な雰囲気になっていました。

阿佐ヶ谷の店舗から持ってきたというテーブル、クラシカルな天井・壁付け照明や格子網の戸棚扉もあり、阿佐ヶ谷時代の雰囲気も感じられました。阿佐ヶ谷のプチさんをご存知の方はそれだけでもうれしく感じたのではないでしょうか。

店内には、プチと書かれた看板がいくつか飾ってありました。写真はないのですが、細かい穴がたくさんあいている看板があり、もともと船底として使われていた板を看板にしたそうです。無数の穴はなんとフナクイムシの食べた跡だと言っていました。ママさんは、ほかにも彫刻家のお客さんが作ってくれたという看板なども説明くださいました。店内にあるもの、ひとつひとつにエピソードがあり、たくさんお話をしてくださる気さくなママさんでした。

プチさんを訪れた方が例外なく驚くのが、そのサービスでした。
テーブルの上には、「すきなだけ食べてね」と、珈琲のお供にいつも山盛りの菓子鉢が置かれていました。さらに注文していない磯部焼きをサービスで出してくださって、初めて訪れたときはびっくりしたものです。
訪れたという方からは、よく「実家みたい」という声を聞きました。

西荻窪の隣、ということもあり、私どもも何度も利用させていただきましたが、いつもゆったり落ち着く時間を過ごさせていただきました。
ご近所の常連さんと思しきお客さんだけでなく、若い世代のお客さんもよく見かけました。幅広い世代に長年愛されたお店と言えると思います。

店頭に出ていて夜は明かりが灯っていた看板は、いつもお世話になっている上堀内美術さんにバトンタッチしています。雰囲気を残しつつ新たに作り替えられて、どこかのお店でまた使われることになると思います。お楽しみに!


当店で販売するテーブルは3点です。
脚の裏側はさびが進行していたため、当店にて研磨し、さび止め塗料を塗っています。
当店のお近くということもあり、店頭のみで販売いたします。
食器もわずかですがお引取りさせていただきましたので、店頭にて販売します。

テーブルは店外スペースにて展示、販売いたします。
プチさんに通っていた、好きだったという方にぜひご覧いただきたいと思っています。

テーブルのサイズ
左2点:60×36(最大40)×高さ61cm
右:75.5×65.5×高さ61cm

配送も承りますので、店頭にてお気軽にご相談ください。

【プチさんのテーブルの販売について】
・4月3日(金)12:00より、当店の店外スペースにて販売開始いたします。
・ご予約、お取り置きは承ることができません。ご来店いただいたうえでお求めください。
・ご来店時にスタッフまでテーブルをお求めご希望の旨をお伝えください。

食器は同日より店内にて販売します。カトラリー、シュガーポット、ナプキンスタンド、カップ&ソーサー、湯のみなどがわずかにあります。ご不明点あればスタッフにお尋ねください。