2026/01/25 17:08
下北沢の喫茶店「カフェ・ド・パルファン」さんをご紹介します。
マスターのご家族よりお借りした写真を交えながら記したいと思います。



カフェ・ド・パルファンさんは約50年営業を続けられてきました。
以前は同じ場所にあった木造の一軒家のお店だったようですが、数十年で取り壊し、その後同じ場所に建て替えたビルの2階で営業することになったそうです。

以前の店舗は古民家のような雰囲気だったそうです。
当時は住宅街の中にポツンとあり、「こんな場所で商売になるのか」と言われたそうです。今では考えられないほど、現在の周囲はにぎやかですね。
今思えば、約20年ほどで取り壊してしまったのは惜しかったと、ご家族の方は振り返っておられました。
マスターがお一人で営業をされてこられましたが、途中から娘さんもお手伝いすることになり、お二人でとても丁寧な接客でお客さんを迎えていたようです。

娘さんは子供のときからお父さまが経営するお店が大好きで、ご自身が中学生の頃から店内の掃除などを進んでおこない、いつか一緒に店をやりたいという想いがあったそうです。
キッチン上の壁には、たくさんの小物やオブジェが飾られ、マスターがお集めになった外国のものや、なかにはお客さまからのお土産品もあったそうです。

店内は広く、40席ほどあったかもしれません。カウンター席やテーブル席のほか、仕切り壁のついた半個室のようなボックス席があり、おそらく常連の方々にもそれぞれのお気に入りの席があったのではと思います。

店内のどこを見ても、品のある素敵な装飾で、落ち着く空間でした。
下の画像は入口近くのガラスパーテーションに刻まれていた言葉です。

コーヒーはネルドリップで一杯一杯丁寧に淹れていたそうで、私どももいただいてみたかったなと思うばかりです。

ご存知の方も多いかと思いますが、下北沢には昔「ジャズ喫茶マサコ」という有名なお店がありました。
2009年まで56年間営業を続けてこられたジャズ喫茶で、街の再開発で惜しまれながら閉店されたそうです。
2020年に「ジャズ喫茶マサコ」が復活するというニュースは、ジャズ好きの間のみならず、喫茶店好きの間でも大きな話題になりました。
ジャズ喫茶マサコで長年働いていた元スタッフさんによって、場所は違えど同じ下北沢で復活・再開することになったのです。
それから昨年、カフェ・ド・パルファンさんの跡地にジャズ喫茶マサコの2号店がオープンしました。

カフェ・ド・パルファンさんのテーブルと椅子の一部は、その「ジャズ喫茶マサコ パルファン店」でそのまま使われています。
かつての「ジャズ喫茶マサコ」のみならず、「カフェ・ド・パルファン」さんの歴史まで引き継いでくださっているようで、個人的な一喫茶店ファンとしてもとてもうれしく、このような仕事をしている村田商會としてもどこか励まされる思いがいたします。
ジャズ喫茶マサコ パルファン店さんの店内は照明のほか、カフェ・ド・パルファンさんの造作をほぼ生かしつつ、マサコさんらしさも加わってさらに魅力的な空間になっていました。

店名が残っていることもふくめて、カフェ・ド・パルファンのマスターやご家族も喜んでくださっているのではないでしょうか。
また、喫茶店だった場所がまた喫茶店として続いていくことで、街の記憶としても引き継がれていくのだと思います。
以下は、2009年まで営業された「ジャズ喫茶マサコ」さんの別の元スタッフさんが2017年に下北沢にオープンした「JAZZと喫茶 はやし」さんでいただいた地図です。

3店舗とも近いので、下北沢に行かれた際は、ジャズ喫茶マサコ、ジャズ喫茶マサコ パルファン店、JAZZと喫茶 はやしさんをめぐってみてもよいかと思います。
「JAZZと喫茶 はやし」さんでもとてもおいしいコーヒーとお食事などをいただくことができます。お酒もいただけるお店です。
(下の画像は「はやし」さんです)


当店は、カフェ・ド・パルファンさんが閉店される際によりご依頼をいただき、食器や調度品などをお引き取りさせていただきました。
カップ&ソーサー、ケーキプレート、シュガーポットなどは店頭を中心に、一部ネットショップで販売するものもあります。
ネットショップでは、カフェ・ド・パルファンさんの看板を2点販売いたします。
お店が好きだった方は思い出として、また新しく作り替えて喫茶店などで活用されても良いかと思います。
なにかありましたら、[email protected]までご連絡くださいませ。
