2024/09/06 22:34


神奈川県座間市の相武台前駅にありました喫茶店「東京珈琲」さんをご紹介いたします。

東京珈琲、という店名は実はこのお店が発祥ではなく、ママさんのご兄弟が東京の九段下で始めた自家焙煎珈琲店が最初であるとのことでした。
九段下のお店は築90年以上という九段下ビルにテナントで入っていたそうです。九段下ビルは2012年に解体され、当時話題になったのでご存じの方もいらっしゃることと思います。
SNSやスマートフォンもまだ一般的ではなかった時期なので、九段下ビルの東京珈琲さんはネット上でもほとんど情報が残っていないのが残念でした。

その後相模大野にも二店舗目ができ、三店舗目として相武台に「東京珈琲」がオープンし、以降50年近くママさんと従業員の方により営業されてきたそうです。
九段下のお店も相模大野のお店も、すでに閉店されているので、東京珈琲が三店舗あったという事実は、通われていたお客さまでも知らない方が多いかもしれません。

お引き取りのご依頼をいただいて伺ったときにはすでにお店は閉店後で、片付けの最中だったため、私どももお客として伺うことは叶いませんでした。
店内はテーブル席を中心に30席ほどはあったかと思います。
入口付近は大きなガラスに覆われ明るい席で、奥に行くと一段上がってやや暗めの席もあり、お客さんの間でもお気に入りの席があったのだろうと推測いたします。

天井には大きな目を惹くシャンデリアがありました。


店内のお写真も、部分でしか撮ることができなかったのですが、ママさんのご家族の方よりいただくことができました。
貴重な営業当時の雰囲気をお伝えできるお写真ですので、ここに掲載いたします。(以下3枚)




相武台の東京珈琲さんは、建物の解体により2024年7月20日に閉店されました。


東京珈琲さんからは、事情によりテーブルと店内の食器や小物のみのお引き取りとなりました。

テーブルはあまりお引き取りすることのない銅板の天板のもので、年月を重ねて良い具合の風合いになっています。



小物もいくつか販売いたします。
船乗りのオブジェは、ママさんの娘さんから「小さなころから店に置いてあったから、誰かの元に行くと思うとうれしい」
とのお言葉を頂戴いたしました。



このお品物が、また次の方のものに渡り、大切に使われることを願っております。

ご質問などございましたら、tokyo.muratashokai@gmail.com までご連絡くださいませ。
ご注文を心よりお待ちしております。