2023/09/23 18:47

埼玉県川口市のカフェ・レストラン「とむ・ぶらうん」さんをご紹介いたします。

住所でいうと弥平というところで、JR川口駅からは距離があり、どちらかというと埼玉高速鉄道の川口元郷駅のほうが近いといった位置にありました。



レンガ造りのクラシックな雰囲気の外観は、一目見ただけでもとても惹かれるものがあり、たとえ距離が少し離れていても、「あそこに行きたい、あそこで時間を過ごしたい」と思う方はたくさんいたのではと想像いたします。実際、広い駐車場もあったそうで、車で来店される方がほとんどだったようです。

とむ・ぶらうんさんの歴史は、コーヒーと芸術品がお好きだったというご主人がオーナーとして、理想とするレンガ造りのお店をつくったことから始まります。
1984年にオープンし、はじめは珈琲専門店としてスタートしたそうです。丁寧に淹れられたコーヒーを飲みながら、ご主人が買い求めたという絵画や彫刻などの芸術品を店内で臨むことができる空間だったと聞きました。
お店の入口脇にも銅像がそびえたっているのが印象的ですが、こちらもご主人の希望で飾っていたそうです。

以下に続く4枚は、ご主人のご家族からいただいた営業当時の写真です。




全部で70席近くもあったこちらのお店は、一階、二階に加え、中二階もあり、初めて入った方はどこに座ろうか迷ってしまうのではないでしょうか。
一階、二階は同じ椅子とテーブルが使われていたのですが、中二階については、藤の椅子とテーブルが使われており、シックな雰囲気とは異なり明るめな印象がありました。常連のお客さんはきっとそれぞれお気に入りの席があったのでしょうね。



吹き抜けになっている天井からは、イタリアの手作りガラスのシャンデリアが下がっており、多くの木材を使用した天井壁と黄色のガラス照明が一体感を増していたように思います。



店内の造作は、ご自宅も担当されたという数寄屋大工さんの施工だそうで、二階につづく階段や梁は欅の木を使いどことなく和の雰囲気も残しているそうです。



「とむ・ぶらうん」という店名の由来は、オーナーであるご主人のお名前の一部と、コーヒーのブラウン色を合わせたものだそうです。
窓の戸や店内あちこちに使われていたロゴマークは「とむ」の「T」とドリップコーヒーの滴を重ね合わせてできたもののようで、そのようなお話を聞くと、ロゴマークに愛着がわいてきて、店内のどこにロゴマークが使われているのか思わず探したくなってしまいます。


ロゴマークは開き窓にもたくさん使われていました。婦人と紳士のメタルフェンスも素敵なデザインです。

とむ・ぶらうんさんは、はじめは珈琲専門店としてオープンしましたが、お客さんからの要望もあり、徐々に食事メニューも多く提供するようになったそうです。スパゲティーなどのほか、グラタンなどのオーブン料理も人気だったそうで、喫茶店というよりはカフェ・レストランとして営業するようになりました。

オーナーであるご主人は、キッチンに立たれていたわけではないようですが、お店の掃除やそのほかのメンテナンスをするためにほぼ毎日来ていたそうです。ご高齢になってからはそれは大変だったかと思いますが、お店をとても大切に思っていたそうです。

2008年に閉店されたため、インターネット上にもあまりお店の情報がないのですが、ご主人のご家族の方から引き取りのご依頼をいただき、このような素敵なお店があったということを知ることができてよかったと思っています。

この建物自体は残って今後別の用途として生かされるとお聞きしました。店内の雰囲気は変わるようですが、建物を引き継ぐことができて安心しているとご家族の方がおっしゃっていました。家具や食器などもどなたか次の方に引き継げればとてもうれしいと言っていただけました。
私どもも、大切にしていただける方のもとへお届けできることを願っております。

以下はネットショップにて販売する商品です。

鋲の椅子です。
シックな色合いで雰囲気があり、しっかりしたつくりです。

在庫がたくさんありますので、店舗でお使いになるなど複数お求めの場合は、メールにてご相談くださいませ。

送料をおまとめした2脚セットのページもあります。


切り株のスツールです。










イタリアの手作りガラスの壁照明は今後販売予定でおります。また食器も準備が整い次第、店頭やネットショップにて販売していきます。

なにかお問い合わせなどございましたらtokyo.muratashokai@gmail.comにまでご連絡くださいませ。
たくさんのご注文を心よりお待ちしております。