2022/11/11 00:14

四谷三丁目にありました喫茶店「アルル」さんをご紹介いたします。

アルルさんの最寄り駅は東京メトロ丸の内線、四谷三丁目駅より少し歩いたところの新宿歴史博物館にほど近い場所にありました。このあたりは会社などが多い場所で、歩いていても会社勤めの方々と頻繁にすれ違います。ランチタイムは特に混雑したそうです。

アルルさんはママさんが48年前に始められましたが、健康上の理由から今年6月頃から休業されていました。

残念ながら再開することは叶わずに今回家具などのお引き取りのご依頼をいただきました。
再開を待ち望んでいたお客さまも多かったと思いますので、こちらの記事でお店の閉店をお伝えするのは心苦しいです。

私どもは営業中にお店に伺うことはできなかったのですが、お引き取り時にママさんやご家族の方からお聞かせいただいたお話をできるだけこちらに記そうと思います。

アルルさんは昭和49年にオープンしました。ママさんはこの辺りのご出身ではなかったようですが、ご縁がありこの場所でお店を開くことになったようです。現在は、道を挟んだ反対側はマンションが建っていますが、その場所は昔スタジオだったそうで、芸能人、歌手、俳優など多くの芸能関係者でお店がにぎわっていたそうです。
アルルさんがテナントとして入っている赤いレンガつくりのビルの3階にも録音スタジオが入っていたようです。




店内は48年営業されていたとは思えない新しさがあり、聞くと一度改装したのだそう。現在は白っぽい壁にグレーの床でしたが、以前は壁は白くなく、床も赤っぽいタイル張りだったそうです。店内真ん中の仕切り壁や天井の木の柱なども改装後に取り付けたそうで、大きく雰囲気が違ったと聞きました。

ママさん曰く、現在の椅子は2代目で、以前は藤の椅子とオレンジ色のビニールレザーの椅子の2種類だったそうで、何十年も前のことですが詳細に記憶されていて、椅子などの家具にもとても愛着を持たれていたのだと思います。

48年前にオープンされた最初の頃は、ドリンクとトーストなどの軽食がメインだったそうですが、一時はお酒やつまみを多く提供するようなこともあったそうです。アルルさんの看板をみると「SAKE CLUB」とあります。SAKE CLUBというのはなかなか珍しいネーミングだと思いますが、そんな時代を反映させているのですね。


ご家族のサポートもあり、アルルさんは長年営業を続けられてきました。
これからはゆっくりと過ごされてほしいと思います。長い間本当におつかれさまでした。


(上の写真はお店を訪れたという方からいただいたものです。)


アルルさんからは2種類の椅子、テーブルのほか、食器や壁に掛けられていた絵画などをお引き取りいたしました。

下の椅子は初代のものです。


途中で買い替えたという曲木の椅子です。


アイアンレッグのテーブルです。


食器や絵画、そのほかの調度品は準備ができ次第、店頭を中心に販売いたします。
ネットショップに掲載する商品もあるかもしれません。

ご注文を心よりお待ちしております。

何か質問等ございましたらお気軽にお問い合わせください。
tokyo.muratashokai@gmail.com