2021/12/24 01:48

成増駅近くにあった喫茶店「不二越(ふじこし)」さんをご紹介いたします。

不二越さんは東武東上線の成増駅南口のスキップ通り商店街に入ってすぐの場所にありました。
昭和の喫茶店によく見られた、たばこ店と喫茶を併設するタイプのお店で、喫茶は休業されていつつも、たばこ店は今年の年末まで営業されていました。

個人的な話ですが、成増は店主の生まれ育った場所からも近く、幼いころに連れてもらってきたこともありました。
(残念ながら、詳しい記憶は残っていないのですが…)
成増駅周辺にも昔ながらの喫茶店は不二越さんのほかにも数店営業していたのですが、いまではほとんど姿を消してしまいました。

2013年頃から喫茶は休業され、再開の日が訪れるのを待っていたのですが、叶うことなく、いよいよ建物も取り壊されることになり、
当店に家具などのお引き取りのご依頼をいただきました。

お店の方にお話を伺うとなんと創業100年以上だということで、驚きました。
最初は「日の出食堂」という定食屋から始まり、喫茶 不二越になってからは70年以上になるようです。
成増駅はもともとは貨物駅だったそうなのですが、そこに東武鉄道が旅客列車を始めることになり、大正3年(1914年)に駅が開業します。
現在は駅舎も新しくなり駅前ロータリーの場所も異なりますが、成増駅ができた当時は、お店は駅の改札の真ん前だったそうで、この辺りでは一番歴史の長いお店だとか。旅客駅となるタイミングで商売を始めようと日の出食堂がオープンしたそうです。
日の出食堂のあとに不二越を開業し、実に4代にわたり飲食業にたずさわってこられたようです。

まさに成増駅周辺の発展とともにあった不二越さんの店内には、昭和24年~25年ころの成増駅の写真が飾られていました。

下の写真はお店の外についていたという照明看板です。

ピザ、サンドイッチ、チーズケーキと書かれ、コーヒーのほかにも軽食やデザートを提供されていたようです。
成増キーマカレーなるメニューも人気だったようで、頂いてみたかったです。



こちらの画像は営業当時に訪れたという方よりご提供いただきました。

いつからか、フランスで修行されたご家族の方の手により店内でフランス菓子も提供するようになり、長い長いお店の歴史のなかでメニューなども変え、さまざまな努力をされてきたということに敬服いたします。
下はいただいたマッチとコースターの画像です。

不二越さんからは食器や雑貨も多くお引きとりいたしました。
長年営業されていただけあって、多種多様なものがありました。
パスタやカレー用のお食事用のお皿や、たばこの銘柄のロゴ入りのマグカップ、小皿などもあります。
食器・雑貨は店頭にて随時販売してまいります。

以下、不二越さんからお引き取りしてきたお品物で、ネット販売する商品のご紹介です。
特に椅子は数が多いため、飲食店用などで多数お求めをご希望の方はご相談承ります。



こちらの椅子は座面シートにダメージがあるので、お安く販売いたします。
座面を張り替えて使用することも可能かと思います。
(当店では張替えは承れませんが、ご相談くださいませ)




テーブルは4人席用としては比較的大きめで、あまり入荷しない大きさかもしれません。

家具は以上です。
いくつか店頭のみでの販売となる椅子等もあり、準備でき次第販売いたします。
食器・雑貨は基本店頭のみでの販売となる見込みですが、いくつかネット販売にも追加するかもしれません。

ご質問等ございましたらお気軽にご連絡くださいませ。
tokyo.muratashokai@gmail.com

ご注文を心よりお待ちしております。