グレースさんは日本橋本町、小伝馬町駅から数分のところにありました。

2階建てのテナントの1階で営業されていましたが、建物の老朽化で12月25日を以て閉店されました。

店内は赤いビロードの椅子が目立ち、壁に貼られた大きな鏡がとても洒落ていたように思います。

木の木目を活かした内装で、高級感のある素敵な店内でした。

店内は入口入って手前側は赤色の椅子で統一され、一段上がった奥側では緑のカウンターチェアが使われていました。

天井には大きな木の梁が使われ、あたたかみのある空間でした。

グレースさんにはお客としては2回ほどしか足を運べなかったのですが、ブレンドもスペシャルブレンドもとにかく美味しかったことを思い出します。

店内左奥のほうにカウンターがあり、背の高いご主人がカウンターで一杯ずつ丁寧にハンドドリップしている姿はとてもかっこよく、思わずしばらく見とれてしまうほどでした。

近隣にお勤めされている方が多くいらしていたそうで、とくにランチ時と終業後の夕方がよく混雑したそうです。

以下の写真はお店にお邪魔した際に撮影したものです。

お店の方の許可をいただいて掲載しています。

ピザトーストとドライカレートーストをいただきました。

どちらもとても美味しかったです。スパゲティやご飯ものも充実しているメニューでした。

店内でいただくことは叶わなかったのですが、グレースさんではベトナムコーヒーも提供されていました。

お話をうかがったところ、ご夫婦で20年ほど前にベトナムに行かれた際に現地のカフェで飲んだベトナムコーヒーが忘れられずにご自身のお店でも始めたそうです。そのカフェでもらったという思い出のコースターも見せていただきました。このようなお話をうかがうとベトナムコーヒーを味わうことができなかったことが悔やまれました。

ご旅行好きだというおふたりは、ほかにもマレーシアやインドネシア、ジャワやパプアニューギニアなどリゾート地を好んで足を運んでいたそうです。世界各地のお土産だという民芸品や仮面がカウンターの壁に飾られており、すべてご夫婦で旅行に行って購入してきたものだとうかがいました。

アイスコーヒーは水出し方式で淹れており、カウンターの大きなウォータードリッパーも目立っていました。

家具や食器などのお引き取りの際にご主人がウォータードリッパーの使用方法を丁寧に教えてくださいました。

お引き取りの際もご主人、ママさんに大変親切にしていただき、コーヒーまで淹れていただきました。

長い間店内を綺麗に維持するのは容易ではなかったと思いますが、創業から39年を経てもとても手入れが行き届いており、わたしたちの見えないところでたくさんの努力をされてきたのだろうと思います。

グレースさんでは赤と緑のビロード張りの椅子をお引き取りしてきました。

緑のカウンターチェアはすでに販売を開始しましたのでよろしければご覧ください。

店内の画像にもありました、赤い椅子はほかのお店で使われることになる予定で、準備を進めています。

詳細は追ってお知らせできるかもしれません。

（赤い椅子の販売予定はございません）

カップ＆ソーサーやプレート、グラスなどそのほかの食器は西荻窪の店舗に少しずつ並べております。

ネットショップにも今後少しずつ掲載していく予定でおりますので見ていただければと思います。