2020/03/16 23:37

昔ながらの洋食屋 グリルとみやまさんは東武スカイツリーラインの鐘ヶ淵駅近くにありました。

鐘ヶ淵通り沿いにあり、この通りは看板建築などの老舗の商店が並ぶ通りでしたが、
道路拡幅のため、昨年2019年12月21日で閉店されました。



グリルとみやまさんは昭和36年に創業され、ご家族で3代にわたって営業されました。

私は数回伺ったことがありましたが、いつも多くのお客さんで賑わっていた印象があります。
店主さまより許可をいただきましたのでその時の写真を交えながらご紹介したいと思います。

建物の1階がお店になっており、40ほどの席数がありました。
厨房上の壁には大きな油彩画があり、創業当時からずっとこの位置に飾られていたそうです。

入口右手側が半地下と中二階になっており少し変わった造りでした。
少し薄暗い半地下の席で食事を頂いた際は、まるで隠れ家のようで大人ながらにすこしわくわくした気持ちになったことを覚えています。



中二階の席に座った際は、店内が見渡せるのも楽しいものでした。


鉄板で提供されるデミグラスハンバーグやグラタン、生姜焼きなどどれもおいしかったです。



1代目の創業当初は、小さな丸いプレートを食券がわりに使用する注文方式だったようで、
3代目の店主さまが子供の頃に食券を渡す手伝いをしていたというお話を聞きました。

色とりどりのプラスチックのプレートに印字された「天丼」「ラーメン」「チャーハン」などのほかに「クリームソーダ」「ポンチ」「あんみつ」などの甘いものまで。
今ではあまり目にすることがない貴重なものです。


閉店間際にお客さんに配られたチョコレート。
手描きのメッセージが添えられ寂しくもありましたがうれしかったです。


今回はグリルとみやまさんで使われていた椅子を10脚程度お引き取りさせていただきました。
椅子は創業当時のものではないとのことですが、2種類あり数十年にわたって使われてきたものです。

※現在は完売しております。

椅子1

背もたれにステッチが入っていないタイプです。

椅子2

背もたれにステッチの入っているタイプです。
サイズ、作りは1と同じです。
こちらは1脚のみの販売となります。