2020/01/11 00:57

大阪市西区にあった喫茶店 カフェ・ド・ヴィブさんについてご紹介します。

最寄り駅は地下鉄本町駅で、歩いて5分ほどのところにありました。



屋号はフランス語の「生きている」という動詞から採ったものだそうで、
ご主人のお父様が写真スタジオ「スタジオ・ヴィブ」を経営されており、喫茶店を開業されたご主人がスタジオの屋号を残し
「カフェ・ド・ヴィブ」という名前を付けられたとのことです。

営業されている間にお伺いすることは叶わなかったのですが、椅子などの引き取り時に写真を撮らせていただきました。

3階建てのビルの1階で営業されていましたが、近代的で比較的高いビルが並ぶオフィス街の中でレンガ造りの外観が印象的でした。



ドアを開けると、ちょうど真ん中のレジによって、店内が左側と右側に仕切られており、
左側がカウンターとカウンター席、右側がテーブル席というように配置されていました。

レンガ風というような建物は多くありますが、こちらのお店のように本物のレンガを積んで造られているのは現在ではあまり見かけないと思います。お一人の職人さんが手作業で積んだというレンガはとても趣深かったです。

45年前に創業した時には、店内左のカウンター席側のみの面積だったということですが、
オープンして5年後に右側のスペースも拡大したらしく、よく観察すると店内左側と右側のレンガの種類が異なっていたりと、
お店の歴史そのものが残っているようでした。






内装はかなり凝った造りで、オープン直後は建築関係の雑誌にも掲載されたそうです。
「ミツボシ工芸」という業者さんが内装を担当されたそうですが、カフェ・ド・ヴィブさんの内装を自社の宣伝に使っていて、
かなり力を入れて造られたことがこのことからも伝わってきます。 



店内は比較的暗めで落ち着いた雰囲気でした。
建物の都合で45年の歴史を閉じられましたが、解体されてしまうのは本当に惜しいなと思います。

ご主人も気さくな方で内装についていろいろとお話してくださいましたが、
時間の関係でメニューなどについてはお話を伺えず少し後悔しています…。

12月末の閉店間近に店内でジャズコンサートをおこなったそうで、常連のお客さんの方々からバルーンをプレゼントしてもらったと嬉しそうにご主人が語ってくれました。
レンガ造りのおかげで音響がすごくよかったそうです。


今回カフェ・ド・ヴィブの常連のお客様を通じて当店にお引き取りの依頼があり、
このような素敵なものがなくなってしまうのはとても惜しく、東京から大阪という遠距離ではあったのですが、
はるばる現地まで赴いてお引き取りしてきました。

椅子を3種類販売いたしますのでぜひご覧ください。

ご不明点等ありましたら、お気軽にメールにてご相談ください。
tokyo.muratashokai@gmail.com

商品ラインナップ

椅子




西荻窪の店頭では店内にて飾られていたオブジェや使われていた食器等、多くのものを販売しています。
ご注文・ご来店を心よりお待ちしております。