2016/04/12 13:09

今回ご紹介するのは、国会議事堂前にありました純喫茶『琥珀』さんです。

国会議事堂駅から歩いて5分ほど、首相官邸とアメリカ大使館に挟まれた日本の中心地のこの「三会堂ビル」の地下に『琥珀』はありました。
何気ない地下への入り口ですが、この下に半世紀営業を続けてきた喫茶店があったのです。


地下へ降りていくと、お店の入り口が見えてきます。
「地下商店街」とありますが、実際はシャッターを下ろしたお店も多く、静かな雰囲気でした。
マダム曰く、景気が良かったころは今よりお客さんも多かったとのこと。
この三会堂ビルには復興庁も入居しているのですが、付近の官公庁の職員さんやサラリーマンで賑わっていたのだと想像します。


お店の中に入ると、このビルの雰囲気とはがらっと変わった琥珀色の光景が広がっていました。
開業以来、半世紀使い続けられている椅子とテーブルです。
やや低めにできている椅子は、腰を落ち着けて珈琲をいただくのに最適ですね。


そして、お店のひとつ奥に入ったところにはこんな素敵な空間が広がっていました。


圧巻なのはこの壁です。
貝殻を使った装飾で壁一面が覆われています。
「本当はこれも残したかった」とお店の方が仰っていたのが印象的でした。


2016年3月末日に、『琥珀』は閉店されました。
東京オリンピックに向けた再開発や、その他いくつかの理由があるそうです。

閉店間際にお店に伺うと、常連さんだったお客様が何人も訪れて閉店を惜しんでいる姿がとても印象に残っています。
長年営業を続けてこられたお店の方に感謝の意を込めつつ、またどこかで大切に使われ続けられることを願って、
『琥珀』さんの商品を販売させていただきます。

ご注文、心よりお待ち申し上げます。


※商品はすべて売り切れました。ありがとうございました。

お買い上げ特典

喫茶店『琥珀』の商品をお買い上げいただきましたお客様には、特典として、
『琥珀』のマッチ箱を1箱さしあげます。
商品とご一緒にお届けいたします。(特典の配布は終了いたしました)