2017/07/14 18:44


東急東横線の武蔵小杉駅の目の前にありました、「喫茶ブラジル」「洋酒コンパブラジル」さんをご紹介いたします。
お店の歴史や、ご主人へのインタビューなど、川崎経済新聞(2017年6月1日)の記事に詳細がまとめられていますので、
こちらもぜひご一読ください。

「ブラジル」は一階が喫茶店、二階が「洋酒コンパ」という業態で営業しているお店です。
二階のご主人がお兄様、一階のご主人が弟さんで、業態や営業時間は時代に合わせて少しずつ変えながら長年営業されてきました。


一階の喫茶店は鏡張りの壁で店内も明るく、気軽に立ち寄れる街の喫茶店といった雰囲気です。
私の個人的な意見ですが、窓際のこちらの席は駅前を眺めながらゆったりできる特等席だったのではと思います。


昭和の喫茶店に欠かせない食品サンプルです。
客席からは見えないのですが、珈琲はサイフォン式で淹れる本格派でした。


一階の喫茶店の閉店時間が18:40で、それから20分後の19時に二階の洋酒コンパがオープンします。
一階から二階へハシゴしようと思っても微妙な時間が空いてしまいます(笑)


明かりがともるとこんな魅力的な外観になります。
ただ、二階は窓もないので雰囲気がわからず、喫茶は訪れたことのある方でも、一人では入りづらい、と思っていた方も多いのではないでしょうか。


内照式のサインに従って階段を上ると、一階とはまた違う素敵な空間が広がっていました。


10人は座れる、長いカウンターです。
特に年配のご常連のお客様はこちらに陣取ってカラオケを楽しんでいました。


「コンパ」と名の付くお店は、いまではこちらと江古田(西武池袋線)にしかないと思うのですが、バーともクラブとも違い、
若い男女が出会い目的で集う、あくまで健全な酒場だったようです。
夜8時までは、ご主人が一人で切り盛りされていますが、8時以降はお姉さん方が出勤され、一気に華やかな雰囲気になります。


個人的にはこういう席で接客のお姉さんがつくのは、少々緊張してしまうのですが、こちらではいつ来ても過剰なところがない接客で気楽に楽しめる雰囲気なのが気に入っています。
というわけで、一階の喫茶ではいつもひとりで過ごしていたのですが、二階のこちらには友人やお客様を連れて何度も通ってしまいました。


一階の喫茶、二階の洋酒コンパともに、6月末にて営業を終えて、老朽化の進んだビルは建て替えとなるそうです。
常連のお客様や、長く働いてこられた従業員の方にも何人かお話を伺いましたが、寂しい、といった思いは当然ありつつも、最後までこの空間を楽しもうと笑顔だったのがとても印象的でした。


移り変わりの激しい武蔵小杉の駅前で、長年営業を続けてきた喫茶/洋酒コンパブラジルが閉店することで、街の雰囲気もまた大きく変わってしまうと思いますが、そこで使われてきた椅子やテーブルは味わいのある、素敵なものばかりで、せめて家具だけは閉店とともに消えてしまうことのないように残したいと思います。

ブラジル 商品ラインナップ
喫茶ブラジル/洋酒コンパブラジルの商品のご紹介です。
諸事情により、使われていたもののすべてをお引き取りすることができませんでしたので、ご紹介した店内画像のものでも販売していないものもございます。ご了承ください。
また、家具以外の商品(コーヒーミル・食品サンプル等)もいくつかございます。順次販売いたしますのでご期待ください。


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