2018/02/02 01:16

銀座凮月堂は和菓子と喫茶のお店で、歴史をたどると宝暦3年(1751年)にまでさかのぼり、各地にのれん分けの店舗がある老舗中の老舗といえると思います。
店舗は銀座6丁目、みゆき通りの、高級ブランドが多く店を構える一角にあります。
一階と中二階に喫茶の席があり、行き交う人を眺めながら和菓子と飲み物を楽しむことができます。一階には売店もあり、和菓子の販売と喫茶の二本柱でこの場所で半世紀以上営業されてきたのだそうです。
創業期の逸話には水野忠邦や松平定信など歴史上の人物も登場し、非常に興味深かったのですが、長くなりそうなのでこちらでは割愛いたします。
銀座凮月堂の「風」の字が異字体になっているのも、理由があり、そのころ以来なのだそうです。
興味を持たれた方は、ぜひ調べてみてください。
こちらは中二階から一階席を見下ろしたところです。
意外だったのは、和菓子はこのビル内にて製造しているとのことで、銀座の真ん中でまさか和菓子が製造されているとは思わず、驚いたものです。
こちらは中二階です。
開放的な一階席とはまた違った雰囲気です。
私も何度か訪れているのですが、個人的には中二階席の少し奥まったところも落ち着いて過ごせて好きでした。
天井からは貝殻をモチーフにしたシャンデリアが下がっていました。
50年以上前にこのビルが建てられた時から、小さな改装は何度か行ったものの、基本的なつくりは変えていないそうです。
ご紹介しきれないのですが、ドアの取っ手、階段の手すり、壁の照明などもこだわった上質のものが使われていて、見ていると何度もため息が出てしまいました。
テーブルは天然の大理石を天板に使用していて、宝石のような模様が一枚一枚違っていて、見ていて飽きません。
スタイリッシュな椅子は老舗家具メーカー、天童木工製です。
お客として訪れていたときは、そこまで気をとめなかったのですが、お話を伺ったり、改めてじっくり拝見すると、家具や調度品はどれも良いものを使っていて、当然ではあるのですが驚きました。
和菓子と喫茶、という業態での営業は2017年12月30日で一旦終えられて、2018年の春に、このビルの二階に和喫茶と和食処という新しい業態で新装開店するそうです。
年末は今までの銀座凮月堂の雰囲気を最後に味わおうとするお客さんで賑わっていましたが、新業態になってもまた違った形で伝統が引き継がれ、私たちを楽しませてくれることと思います。

今回改装されるにあたり、調度品は、一部引き継がれて新店舗でも使われることになるものの、多くの家具や調度品は役目を終えることとなりました。
大変ありがたいことに、従業員の方も、長年使われてきた椅子やテーブルが、また新たな場所で使われ続けてほしいと願っているとお聞きしました。

当店としても、可能な限り家具や調度品をお引き取りさせていただき、多くの方に使っていただきたいと考えております。

以下、銀座凮月堂の商品一覧です。

天然大理石を天板に使用したテーブルです。
一階の4人席で使われていました。

こちらは2人席で使われていました。
一点のみの販売です。

天童木工のPastaというモデルのチェアです。
カラーは3種類あります。

こちらも天童木工製で、サークルチェアというモデルです。

こちらは店舗入り口に掲げられていたメニューボードです。
日本語のものと英語のものがあったのですが、こちらの英語のもののみの販売です。
塗装・取り付け等ご相談承ります。

家具以外の調度品も何点かあるのですが、メンテナンスが必要なものもあり、後日販売予定となります。

商品について、お届けについて、ご不明点・ご要望などありましたらお気軽にご連絡下さいませ。

ご注文心よりお待ちしております。

tokyo.muratashokai@gmail.com